Poverty

美化されるBOPビジネス・・・、甘い言葉に要注意

「開発(国際協力)」と「ビジネス」の組み合わせが今まであまりになかったものなので、期待が高まるのも当然なのだが、実はその過程は甘いものばかりではない。この「酸い」を知っての、語り口というのが重要だと思います。実は私が今一番懸念しているのが…

インド農村の凄腕イノベーションとニーズはいっぱい

現在インドに来ています。先月の末に出たはずの(日本にいないのでいつ完全に出版されているか把握できていないのですが)「国際開発ジャーナル」9月号の私の記事でご紹介させていただいたDrishtee.comに来ています。農村発企業ということで、農村だけに完璧…

Eid Mubarak!  エマージングマーケット考

ラマダンが終わり、いろいろな方からEid Mubarak(ラマダン明けおめでとう)のメールが飛び交う時期。 ラマダンの終わる直前にイギリスに帰国し、現在はロンドン。 帰国途中で食中毒にかかるというアクシデントもありましたが、いろいろな意味で浄化されたの…

バングラデシュから ソーシャルファイナンスの土壌とは。

現在、実はバングラデシュにおります。2週間強の滞在ですが非常に有意義な時間をすごしています。「有意義」とは何とも月並みだけど、本当にこの国の未来を感じさせる信頼でき、誠実で、温かみのある素晴らしい人々に出会えていることが、その大きな理由。 …

BOPビジネス促進派かどうか?

このところ、アライアンス・フォーラム財団さんのところに先週から2回立て続けに行ってきた。Nさんに今週2回もお会いしたし、明日も会うかもなあ。・・・と思ってる。 まだスタッフ数名で頑張っております、とおっしゃっていましたが、あれだけの知見と議論…

ソーシャルビジネスとBOPビジネス

ようやく一日一言書き書き体制に戻れたので、その間にどんどん書いていこう。(もともと、そんなに書き書き体制だったかどうかは怪しい・・・)さて、なんだかんだ言われているソーシャルビジネス。 実は、私は開発援助の言説について、日本の市民社会の側か…

MFI投資の行く末

この1年、いや、この半年、MFI(Micro Finance Institutions: マイクロファイナンス機関)に対する期待が妙に高まっている気がしてならない。過剰な期待なのではないか、と危惧している。 大量のメインストリーム金融機関のお金がMFIに投入されてしまう…

BOPビジネスのカンファレンスin NYを終えて

しばらく諸事情あって、こちらのブログを更新できていませんでした。実はプライベートに色々な物事が進みまして・・・。姓が変わりましたと言ったら分かってもらえそう 笑さて、NYCで行われたBOPのカンファレンスに行ってきて、さきほど帰ったばかりです。成…

新しい風は古きから流れて。

本日は先ほどまで、とある会社の取締役の方々と、お食事でした。BOPビジネスについて、ずっと相談をしてきた方々だったのですが、やはり深いですね。海外に行ってビジネスをするということとは、 現地にとけ込むということとは、 日本人であるということとは…

勝間さんのchabo!とメディアのNGO批判の不思議

勝間和代さんは、Chabo!というブック寄附システムを率先している方で、とっても面白いなあ、と思っていたが、別に「賛成」「反対」という立場でもなく、とてもニュートラルな気持ちで見ている。彼女のように自分のopinionをはっきり物申せる人が増えることを…