新年のご挨拶&今年はどんな年に?

あけましておめでとうございます!
といっても、もう10日すぎてしまいました。
昨年は喪中で、年賀ハガキもさぼらせていただき(苦笑)
これから寒中おはがき、カードをしたためる予定。
皆さんからご連絡をいただいており、ほんとに身にしみて、
昨年はすてきな出会いに恵まれたなあーと思います。


さて、さて、
最近の注目話題は、Green New Dealとイスラエルの動向。
どちらも米国の政治動向と密接に関係しているのですが、
やはりObamaさんに早く交代することが、世界経済への影響を
大きく左右するんだなあ、と思ってしまいます。


(SRIや環境への投資などの社会/環境価値を優先するような)
投融資の世界でも、現在の状況は、「Obama待ち」。


先を見越した投資をsustainbleに続けられる投融資環境になるのかどうか。
その土壌作り、国際社会の共通見識作り、というところに
2008年後半から半年間は時間が費やされ続けていると思います。


やはり9月から急速に悪化した金融状況の下で、日本の投融資市場は
一気に元気をなくしたのですが、その一方で、
欧州では「だからこそ、今、これから環境や社会事業への投資なんじゃないか!」
と元気に飛び出す声もちらほら。


その姿を「いいなあ、、、あんなに元気で」と横目でみながら、
耐え忍ぶ日本人、という感じでした。
欧州でも実は環境投融資の中でも排出権市場みたいなところでは
排出権価格が半減するなどの大打撃で、かなり痛手をおった人もいるはず
なのですが、それでも、
「とはいっても、排出権のような商品ではなく、実質的な持続可能性に
貢献する技術や実業は絶対に今後なくなることはない」
という認識はぶれませんでした。

これはやはり信念のなすべきところでしょうか。


というわけで、環境関連がすこしずつ元気に。
原子力なども含みますからstrictな人(私も含みますが)にとっては
疑問も残るところもありますが、環境関連への元気度が続くことの
メリットも考えると、私はこの兆候は大事にして、次へつなげるべき
と思ってます。


こんなわけで2009年前半は投融資のみならず業界全体の
「環境ビジネスが当たり前化」状態になるような気がしています。

当たり前化、という表現はとっても稚拙ですけれど、そんな感じなのです。


韓国やドイツでもGreen New Dealが発表され、
日本も遅れをとらじと今年頭に発表。
これによってきちんと「Green Job、Green Collar」を
作り出すことができるか。つまり、雇用創出をうたっているのですが、
それが本当に雇用創出を作り出す制度や実態にまでこぎつけられる
プランなのかどうか、が重要です。


THE GREEN NEW DEAL グリーンニューディールグループが最初に発表した政策提言書。そもそもの発端はこのグループの提案で、国連がこれを指示し、じわりじわりと国際社会で共通見解へ。
http://www.neweconomics.org/gen/z_sys_publicationdetail.aspx?pid=258


これが経済効果にも副次的に効いてくる効果になるでしょうが、その影響は大きいと思われます。

一昨年前には「Green 人材」の教育について、
News weekでは特集をしていました。


『雇用 グリーン企業に就職したい!』特集
http://nwj-web.jp/cover/contents/20071017.html
実はもう既に自動車産業の衰退を受けて、アメリカの自動車産業都市の一部では、大学を誘致してのグリーン産業化への動きが活発化。その中でもベストプラクティスと思われるいくつかの地方都市を取材。もともとは何もない片田舎の自動車都市が、いきなり最新鋭の研究施設やMBA取得者などの注目の的になり、どんどん変貌していっている、というストーリーだった。


アメリカの大学ではGreen Businessコースができており、既に多くの人材を輩出中。
一方、日本では「ものづくり経営」やMOTとしては技術と
Businessを結びつけるものはあるのですが、
政策的な動向などの影響を大きく受ける「環境ビジネス」分野に
特化したGreen business 人材というのは、
まだフォーカスを当てられていません。

こうしたところでも、日本の大学や日本社会一般の認識に
遅れがあるなあ、と思わずにいられないところ。

もし数年前から人材着手をしていれば、今のGreen New Dealの
グリーンビジネスが必要とされる段階になって、
すでにリーダーシップをとれる人材が市場に投入できたはずなのですが。


環境ビジネスは通常のビジネスよりも回収率が悪かったり、
長期投資が必要であったり、競合商品が複雑であったり
(例えば風力発電の競合は必ずしも風力発電とは限らず、
メタン発電など違う技術の違う効果が得られるものが代替
できてしまうこともある)、
それから国によっての政策や優遇制度の影響をもろに受けます。

そうしたところを理解してビジネスをできる人材を育てる必要が
ありますが、なかなか現状の日本の教育機関では対応できていない。
各企業が「グリーン関連事業をふやします」と豪語しても、
その技術はあってもマネージする側の人材が不足しているのでは、
と危惧してしまいます。


というようなことを考えつつ、
今後の半年の「当たり前化」の動向を見守り、応援したいです。

とにかく明るく明るく!前向きに!やるしかないです。