心と体が繋がる仕事をするために妥協しないということ

この数日、仕事と合わせつつ、時間の合間を縫って、会って話したいという方に沢山会ってみた。(たまたま、同僚達が出張に行っていることもあり、そういう2日間、というのを作ってみたのだ。)

この時間を作り、多種多様な方にお会いできて、本当に面白かった。


企業の中にいる方、社内起業家になろうとしている方、会社をおこそうと思っている方、留学しようとしている方、転職しようとしてる方、会社に変革を起こそうと思っている方…。


共通用語になってきた(らしい)「夜の仕事を昼の仕事にする」というところで悩んでいる人がほとんどだった。


確かに悩ましい。一昼夜ではそうならない。
なんとなくお金になるような気はするんですよね。
とりあえず、このあたりから始めればいいと思うんですよね。
新興国市場進出の一環ですから。

はて、本当にそうだろうか。
本当に新興国市場進出の一環なのだろうか。


安易な仕事を作り出しても面白くない。
でも、その高みを目指すには、ステークホルダーが多すぎる。
悩ましい・・・


結局のところ、、、、
私の勝手な結論だが、BOP事業を行うというのは、最終的には自己否定し続ける勇気があるかどうか、なのだ。
自分を「破壊的に変える」ために、自己否定することにためらいのある方には向かない、というか、ひどくハードルの高い事業に見えてしまう。


この過程は苦しい過程だ。
何度も自己否定が必要になる。
自己否定が苦手な人も現れる。そんな人もチームにいる。


自分が常に変化している、成長している、新しいものを融合していっている・・・そういう自分を確認して、生きがいを感じる人には、敷居の低い事業なのだが、そうでない人にはただ辛いだけだ…。


企業にとってもそう。個人にとってもそう。
そしてBOP事業に限らず、そう。
破壊的なイノベーションってなんなのか、と常々考える時、BOPとかどうでもよくて、一体人はなんのために否定し、再生し、アウフヘーベンするかを考えてしまう。


今回は特に、そんな話が多かったので、夜の仕事を昼の仕事と一致させようとしている方々に、さらに次のフェーズ、次の高みへ向かわせるために、(笑)、ある意味沢山の心理作戦をして、色々焚きつけてみた。


本当に、それで安易にお金を稼ぐことがあなたの望みなのかどうか。

それで結局、あなたの中にわだかまりは残らないのか。

わだかまりは、結局今あなたが抱えている「昼」と「夜」の区別と変わらないのではないか。


本当はお金を稼ぐことじゃなくて、その事業であなたの会社が変わることが望みなんじゃないのか、という問いかけ。


世界がこうなるであろう、という自我が信じ込む世界へのビジョンに向かって、あなたが信頼を置き、あなたが共に歩んできたその会社が、きちんと時代性をもって対峙していこうとする、そういう会社にしたいんじゃないのか。


これこそ、究極の社員ロイヤリティなんじゃないのか…。



一つでも、現地コミュニティには役立たないBOP事業を減らすために、少しだけ意見しただけなのだけど、皆さんは心の奥底で分かっていらっしゃって、こういう。

「そう、ぼくら・私たちはそんなんでは満足しないんですよ」と。


その時、やっぱり私は人間、捨てたもんじゃない、とうれしくなる。私はやっぱり人間という動物を信じていて良かったと思うことがある。


結局、なぜプロボノや昼の仕事という言葉で、仕事場じゃないところで一生懸命、心の通う仕事をしようとしているかというと、その心の通う仕事こそ、自分が信じる未来を体現・言語化してくれるものだからなんじゃないだろうか。


それなのに、本業になったとたん、砂漠のように割り切って、ダブルスタンダードでいいんだろうか。


それよりも、心と体が繋がる仕事を増やしていこう。
それは決して、不可能な話ではないのだから。


かくいう私も日々、苦労中です。
でも、おかげさまで、心と体が繋がる仕事をさせていただいております。感謝感激・あめあられです。
その感謝は会社のチームへ、お客さんへ、そして一緒にがんばってくれるコミュニティへ。


みなさんも苦労の最中でしょうが、がんばりましょう…