「ぼくは社会的起業って言葉に混乱してる・・・ ならうものでもない・・・ ビジネスプランなんて意味ない・・・ それよりもfind something in your lifeそれだけのことだろう」

この前までは今まで書いたものなど、outputを整理してきましたが、最近またinputが多くなってきている今日この頃です。(inputとoutputの入れ替わりで体内でフローしていく感じですね)


最近、アフリカだけに限らずアジア地域でも十分に活用されているSMSの会社を作った、Kに会うことができました。(ここでは諸事情により個人名や固有企業名を直接出すことはやめました。相手の迷惑になる可能性があるので…。気になる方は個人的に私まで御連絡ください。)

元々、イギリスで文化人類学を選考。彼のルーツはアフリカの水を運んでいる女性たちとその子どもの現場で暮らした経験。そこから今の活動に至っていると。


彼は全く社会的起業という言葉に関心はありません。そこまで若くない彼のプロフィールを見ると、20数年IT業界で働いた後、この会社を作り、その後何度も社会的起業関連で受賞したり色々なところに引っ張り出されてきたようですが、今は面倒だし、あんまり好きではないから行かないそう。
「みんな混乱しているよ。僕は色々考えた結果、一過言あるんだ。でも、長くなるから話さないけどね。でもコースとか最近あるけど、全てのビジネスにおいて言えるけど、それって習うもんじゃないだろう? MBAが実際のビジネスで役立ってしょうがない、なんて話きいたことないし、それと同じだろ。」とサイードビジネススクール(オックスフォード大のソーシャルMBAで有名なビジネススクール)から来たメンバーに言ってました。

この「Doing the good 」ビジネスを無条件に良しとしようとするムーブメントが多い中において、彼の、この正直でまっすぐなスタンスが大好きになりました。
それがこのブログの題名。Finding something in your life. それだけがインセンティブでしかない。


彼が見つけたSomethingは、プログラミングと文化人類学上の環境・文化保護の観点の接点。彼は完全にプログラミングおたくで、「ぼくがフィンランドの自宅のキッチンで書いたプログラムに世界中の貧困層の人が生活を頼っていると思うと、怖くなるけどね。 笑 だって、全部独学なんだから!!」と。


私が彼と出会うことができたのも、ICT関係のBOPと全く関係ないプログラミングのカンファレンスの一部だったのです。私も彼がそこに行くということを、その日の朝、Twitterで知ったので、駆け付けた始末。そんな世の中なのですね。
私もIT関連に関しては完全な独学派。誰にも習わないので決してプロフェッショナルではないのですが、ほんのりと化学反応を楽しむことはできます。笑
私も元々以前働いていたNGOで、ウェブをいじることから始まって、アメリカの西海岸のハッカーたちが作ったNGOオープンソースで無料で利用できるソーシャルメディアを沢山紹介してもらい、日本語化しながらNGOの活動に役立てていた経験があり、こういう人たちは本当に社会へインパクトを与えているなと思うことが多々ありました。


その時ならった英語の言葉がChemical。彼らが「oh, this is the chemical!!!」と言った時は、成功してるってことです。つまり、「あなたと私の知恵が化学反応起こしてすごいことになってるよ!!!!」っていう意味。これが一番楽しいわけです。これをFinding something in your lifeしてしまったら、もう後には戻れない。このびびびっとくる化学反応を前にしたら、他のことを忘れてしまう。そういうオタクたちなわけです。KENと話した話もすべて、この時のChemicalの考え方と繋がっているものでした。


今、Kがケミカルを起こしている人たちは、途上国のメンバーたちです。これが面白くて仕方ない。この興奮について、この興奮から生まれた色々なアイデア、そのコンセプトが向かうものについては、今度改めてきちんと書き記しましょう。

最後に、文化人類学を学んだ彼が教えてくれた面白い絵を最後に紹介しましょう。

「気をつけて!!文化人類学者が来るよ!!」

つまり、あなたが思っているほど、途上国で生活する貧困層はやわでもなければ無力でもないし、物資がなくて困り切っているわけでもない。彼らはどこかで必ず必死に自分たちの食いぶちを探して生き延びようとしている人たちだということ。そのためにはどんな「ビジネス」でもする人たちだということ。

彼はそれがエキサイティングだという。「ぼくは、ただ道具を提供するだけなんだ。彼らが自分自身のプロジェクトやビジネスをやりとげるために必要な道具をね。」


さて、ではLet's go to find the chemical.