NHKに出演してきました 経済ワイドビジョンe BOPビジネス
さきほどこちらの番組でBOPビジネスについて語ってきました。
http://www.nhk.or.jp/visione/archives/2009/0109/index.html
基本的に前半は「収益性を求める市場戦略」的な位置づけの入り方だったのですが、実は番組制作の段階からプロデューサーやディレクターの方とお話していたため、私がお話するパーツでは、収益性だけを求めるのではない、とう点や、女性のエンパワメントや現地の収益向上の重要性についてもきちんとお話できました。
小室さんと楽屋でお話していた時に、「おばちゃん力」の話になり、女性ってすごいんですよーーーって話をしてたんです。
結局、途上国も日本も変わらないですね。エンパワメントが必要なんだな、とつくづく思います。
今回もNHKにださせていただき、本当に勉強になりました。
やはり、中谷さんの掴む力がすごくて、的確で、本当に勉強になると同時に、色々助け舟を出していただきました。なごむ雰囲気を持っていらっしゃるだけでなく、とっても幅広い知識がその場でぽんぽんとつながっていく楽しさは、ご一緒していて、すごいと思いました。
それから野田さんのファシリテーションと番組の盛り上げ方には本当に学ぶところがありました。うなずき力という言葉を友人から聞いたのですが、野田さんは本当に話しやすい場を作り、アイデアを引き出す人です!
関口さんはものすごく難しいことを「咀嚼する」素晴らしい方で、直前までかなり難しい経済トークをされていたのに、番組になった途端、からりと分かりやすい内容でお話される。
こういうコミュニケーションは、実は全部現地で使えることだなあ、とつくづく思いました。
現地のBOP層と話す時に問われるのは、このコミュニケーション力です。
ともすると、タコツボ化しがちなこの問題ですが、なるべく、お茶の間にも分かりやすくすることが実は重要なんです。
実は、日本企業は色々な試みをしています。でも、それを大々的に広報できない裏側には、結構悲しい現実がありまして、「消費者の方々から、『貧困層に売り付けて、搾取してるんじゃないのか』と批判をされることがありまして…」という実態があるのです。
実際にそういう電話や苦情もあるようですよ。
「えーーー?」
BOPビジネスの最前線を追っている一部のマニアックの人には驚きの事実ですが、世の中の多くの方がそう思っているところがありますし、メディアでもそういう取り上げ方が多い。
これはいかん、ということで、NHKの方ともずっとお話させていただきながら、BOPビジネスを収益性だけで見るのではない、企業が多面的な「ごりやく」を求める様々なやり方についてもスポットライトをあててください、とお願いさせていただいておりました。
先日あったNGOで働いている方も、結構「BOPビジネス」のイメージが限定的で、「こういうのがBOPだろ」という乱暴なヒトククリがあったりするのです。
で、そのイメージは相当古いBOPビジネスの話だったりします。日々追っているマニアックなメンバーには、「うーん、それってBOPビジネスってもう言わないかも…」という範疇のものをさしていたりします。
その前提で企業批判や政府批判をしたとしても、意味がないですよね。
BOPビジネスってIT並みにグローバルに進化が早いビジネスだから、日々追ってないと厳しいかもしれないですね。
というわけで、企業も政府もNGOも、
途上国に対する誤解も、BOPビジネスに対する誤解も、企業に対する誤解も、全て「危険なひとくくり」のせいかもしれません。
本当は、一つ一つのケースに眠っている、可能性を引き出していく作業をするのが重要と思ってます。ポジティブな面を多くしていく作業をしていきたいと思っています。
というわけで、NHK出演は初でしたが、みなさんも色々なところで発信して、企業がもう少しやりやすく、そして、ポジティブな面をたくさん増やしていく方向でBOPビジネスを広げていくように、力をください!!