一時帰国: カンファレンス第1報 写真を添えて

写真を取り込み終わったので、先日行ってきたBOP関連のプロダクトとビジネスに関する会議の内容についても皆さんにちょこちょことシェアしたいと思います。
(今は東京に一時帰国中ですが、すぐに帰ります!)


昨年からずっと行っている会議だったので、仲間も多く、いろいろと情報をアップデートしてきました。しかし、思ったより進みが遅い。その一方で、進みが早いところもある。


一番面白かったのは、昨年問題になっていたことが、今年は解決する技術をDevelopできていたこと。(コスト的な面はまだみたいでしたが)面白かったです。


そのひとつが具体的な農村地域でのビジネスモデルの中にCDM(CO2をクレジット化して売ることができるクリーン・デベロップメント・メカニズム)を取り込むという考え方。
これは実はDue Delligenceがばかにならないコストになるうえ、相当細かいところまで計測する必要がでてくるので、「うーん」という代物で、昨年、今年の夏ごろまでは、ちょっと事業化できるめどはほとんどなかったものでしたが、技術革新のおかげでローコストで計測できる状態になりつつあります。
その障壁が取り払われるだけで、相当な発展が見込まれる、と思っていたので、これはすごい!と思いました。
これから普及の段階に入っていくと思います。


こうやって技術者がわくわくしながら障壁を乗り越えつつ、その先にあるビジネスがきちんとスケールアウトできるモデルなのか、という二つの流れがきちんと整合することが重要です。


日本ではやはり技術側に関心がいってるのですが、ビジネスモデルのケースに関する知識があまりに少ないかもしれませんね。
基本的にはBOPビジネスのすべては、ビジネスモデルをどれだけうまく現地に適用した形で継続させられるかというところにかかっていて、技術はそれと同時期に少しずつアジャストしていけばいいのですが、そのあたりの感覚が少しずれているかもしれません。

あと、多くの多国籍企業のBOPデザインやプロジェクトの開発担当者とも話しましたが、みなさん四苦八苦でした。やはり。

特に、多くの方と話していて思ったのが、
「問題は会社の外にあるのではなく、中にある」という
感覚は、日本企業だけではないんだという発見です。


日本で、日本企業の多くの方からいただいていた悩み相談のほとんどは、「社内でBOPビジネスを展開することへの将来性を認識してもらえない」というものでした。
それとまさしく同じ悩みを抱えながら、フィリップスもシェルもみな事業を少しずつ進めていました。



「苦しみは喜びより常に先に来る!!!!」
もう苦労にまみれた感じのフィリップスの方も、笑いながらおっしゃっていました。


カンファレンスは決して大きくありませんが こんな感じ。


ブレストのワークショップもありました


アフリカでのライティングに関して


プロダクトに群がるデザイナーたち