エコ植民地主義の台頭。

恐ろしいニュースが入ってきて、正直びっくり。

アフリカでの太陽光発電設置が進んで、アフリカの人々に電気がいきわたる日が来るのを待ちわびる状態の現段階において、なんと、2050年までに北アフリカ地域で太陽光発電をして電力を作り出して、海底ケーブルでEUまで持ってこよう、という発想の企業コンソーシアムができたのだとか…。

エンジニア会社のABBとシーメンス、エネルギー分野のE.ONとRWE、そして金融機関のドイツ銀行ミュンヘンREなど、全部で12の企業が賛同。
ミュンヘンで署名がおこなわれたそう。

Desertec Industrial Initiative という形で研究開発をし、EUの電力需要の15%をアフリカからの輸送でまかなう、という考えだとか…。


これは恐ろしいです。
なぜって、太陽光は平等に人の上に降り注ぐものだったのに、それさえも人々は所有したり買い取ったりしようとしている。エコでも結局植民地主義が起きる。


一応、一定の割合はアフリカ地域で活用されることを約束しており、送電しEUに売るというビジネスモデルを入れることでキャッシュフローを改善したモデルを作り出しているのではないかと思う。また、その電力は海水の淡水化に適用されることを考えているという。

もうすこし、EUの中へ送電することになったアイデアを知りたいところ。EUで電力が枯渇するから、という理由なら、枯渇する分、EU側で努力して成長の限界に沿った経済成長と経済的生活をすればいいのに、それを放棄して、よそから取ってくるという発想を簡単に可能にしてしまうのは怖いところです。

http://www.wbcsd.org/plugins/DocSearc/details.asp?type=DocDet&ObjectId=MzUwNTQ